車いすで６年間通学

車いすで６年間通学／垂水・柊原小の柏田勇貴君
(03/23 07:18)

卒業証書を受け取る柏田勇貴君（右）＝２２日、垂水市の柊原小学校　垂水市の柊原小学校では、車いすで６年間通い続けた柏田勇貴君（１２）も同級生１６人とともに学びやを巣立った。「周囲の支えのおかげ」と柏田君。学校や同級生は「柏田君の存在は人を思いやることの大切さを教えてくれた。柊原小にかけがえのない財産を残してくれた」と感謝した。
　柏田君は、脳性まひの影響で足が不自由なため車いすでの生活を送る。生後、神奈川県から両親の実家がある垂水市に移住。祖父母の大迫平さん（６６）、マサ子さん（６７）のもとで保育園を卒園し、同校に入学した。
　祖父母の送り迎えで自宅から学校までの約１キロの道のりを通学。同級生や教職員に支えられながら、勉強や学校行事に取り組み、修学旅行にも参加した。
　式では、名前を呼ばれると大きな声で返事をし、手助けを受けて壇上に上がり、卒業証書を受け取った。田畑義文校長は式辞で「障害があっても前向きに、懸命に努力する姿は多くのことを教えてくれた。同級生も彼を支え、共に学んだ６年間だった」と振り返った。
　柏田君は４月から垂水南中学校に進学する。同校は簡易エレベーターを設置したり、段差の解消に取り組むなど環境整備を進める。柏田君は「同級生と一緒に進学できてうれしい。人に優しい中学生になりたい」と期待を膨らませる。

　南日本新聞より
　周りの人達の支えがあったからですよねぇ。同級生にいましたよぉ。毎日、父親が送り迎えして、通学してましたっ。今は公務員で働いていますよっ。