容疑者のＤＮＡ型

警察庁は、子供の誘拐や殺人など重大事件に発展する前の段階で「予兆」となる事件を積極的に摘発し、容疑者のＤＮＡ型をデータベース（ＤＢ）に登録したり、不審者情報を蓄積したりし、将来の捜査に役立てる方針を決めた。

　子供が被害者となる事件は〈１〉成人と異なり、怨恨(えんこん)など人間関係からの捜査ができない〈２〉抵抗する力が弱く、犯人につながる物証が残りにくい――などのため捜査が難しい。

　栃木県日光市の小学１年生殺害事件や、千葉県東金市の保育園児が遺体で見つかった事件も捜査は難航している。

　警察庁は新年度から、不審者による子供や女性への「声かけ」などを捜査する専従チームを全国の警察本部に１１１班（約１２００人）配置。「声かけ」だけで摘発は難しいが、予兆のあった地点で待ち受け捜査などをして、車への誘い込みやつきまとい、のぞき見などの行為について軽犯罪法なども駆使する。

　わいせつ事件などの余罪が疑われれば、容疑者からＤＮＡを採取し、ＤＢに登録する。

　また、不審者の行為が法律に抵触しない場合でも、やめるよう警告したり、動向の警戒を続けたりする。

　警察当局は現在、事件現場の遺留ＤＮＡと、裁判所の令状を得て容疑者から採取したＤＮＡの２種類をＤＢ化している。

（2008年11月29日14時37分 読売新聞）

気持ち悪い人っていますもんね。