無罪女性にも過失

飲酒事故で３億円賠償命令　後続車の無罪女性にも過失
　福岡県旧若宮町（現宮若市）の九州自動車道で２００１年３月に起きた飲酒ひき逃げ事故をめぐり、被害車両に乗っていた男性とその母親らが、２台の加害車両の男女に損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁（本田能久裁判官）は２９日までに、計約３億４０００万円の支払いを命じた。

　判決は飲酒運転で最初の追突事故を起こし逃走した福岡市東区の男の過失を９割と認定。車外に出た男性と母親をはねた後続車の山口県下関市の女性に１割の過失があるとした。

　刑事事件では飲酒運転の男の実刑判決が確定。女性は過失がないとして無罪が確定したが、本田裁判官は「制限速度を守り、照明設備がない現場で前照灯を上げれば事故を回避できた可能性がある」と判断した。

　事故は２００１年３月１５日夜に発生。福岡県旧若宮町の九州道上り線で、呼気１リットルあたり０・３５ミリグラムの酒気を帯びた男の乗用車が男性と母親の乗った乗用車に追突し、そのまま逃走。男性と母親は直後に車外へ出たところを女性の車にはねられた。

　母親は現在も意識不明。男性も頭部の損傷などによる後遺症で治療を続けているという。

　千葉地裁佐倉支部では２７日、飲酒運転に遭い意識不明になった男性の家族らが、損害賠償を求めた訴訟の判決があり、加害者に約３億円の支払いを命じた。

西日本新聞より

　結局、ひいてしまったのには違いありませんものね。